巨人のとある選手に似ている彼の話2
「あの選手に似ているな~。」と思いながら彼を見て、「彼に似ているな~。」とテレビに映った彼が似た野球選手を見る。今ではその野球選手が映る度に胸がきゅんとするようにまでなった。応援している球団の選手ではないけれど、その選手が活躍すると嬉しい。
今は療養のため実家に戻っていて、彼がいる、彼と出会った地とは隣県とはいえども遠く離れている。「彼に会いたい。」夜、布団に入ってあれこれ考えながらいつの間にか眠りにつくのだが、最近は彼のことを思い出しては恋しくなってなかなか寝られない。
大学に入ってメンタルがボロボロになってしまった。私はストレスにめっぽう弱く、抗うつ薬を飲んでいるけれど やっぱり気分は憂鬱で苦しかった。そんな時彼と出会った。どんな出会い方をしたかは書かないでおくが、体の関係から始まった。
もちろん、体だけの関係じゃなくてちゃんと仲良いし、お互い今まで誰とも付き合ったことがなかったので世間体は付き合っているということにしている。
私の精神がもう限界にちかく明日学校へ行けるかわからない日に一人暮らしの家に泊まりに来てくれて、そのまま数日間一緒に暮らしたこともあった。
一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、寝た。
「めるちゃん、いつも頑張ってるから。」といって慰めてくれた。とてもとても救われた。
布団に一緒に入って私が彼をくすぐっては、彼に「めるちゃん悪い子!」とくすぐり返され、そのまま抱かれるという甘―い時間を思い出すととろんとした気分になる。
いつの間にか前理想だった選手と同じくらい彼が似た選手と彼に夢中になっている。今度彼と会えるのはいつだろう。